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「親知らず」でお困りの方へ
1. 親知らずとは
人には上に16本、下に16本、合計32本の永久歯が存在しています。このうち上下左右の一番奥に生えているのが「親知らず」と呼ばれる永久歯です。
親知らずを除く28本の永久歯は、中学生を卒業する頃にはすべて生えそろいます。それに対して親知らずが萌出してくるのは20歳前後と遅いことから、「親の知らない間に生えてくる歯」という意味で親知らずと名付けられたようです。ちなみに海外では「知恵のついた頃に生えてくる歯」ということに由来してwisdom toorh(知恵の歯)と呼ばれています。
2. なぜ親知らずを抜かなければならないのか?
親知らずも他の永久歯と同じく大切な歯であるはずなのに、なぜ抜歯をすすめられるのでしょう。
それは親知らずの生え方に問題があるからです。
顎の一番奥に位置する親知らずは、その多くがスペース不足で真っ直ぐに生えてくることできません。斜めや横向きに生えた親知らずの周囲は汚れが非常にたまりやすく、不衛生になりがちです。そのため虫歯になったり、歯ぐきが腫れたりするなどのトラブルが起こりやすくなります。またこのような親知らずは歯磨きや治療をするにしても器具が届きにくいため、確実にトラブルを回避するためには抜歯をするしか方法がありません。
さらにこれらのトラブルは親知らずにとどまらず、隣接する歯にも悪い影響を及ぼしてしまいます。このように残しておくと将来的に他の歯に大きなリスクを背負わせてしまう親知らずは、早めに抜歯することをおすすめしています。
しかし親知らずがあるからといって、必ず抜歯しなければならないというわけではありません。上下が真っ直ぐに生え、他の永久歯同様にしっかりと機能を果たしている親知らずに関しては、定期的にクリーニング等をおこないながら温存していきます。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
親知らずを抜いた方が良いケース | 親知らずを抜かなくても良いケース |
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3. 親知らずを安全に抜歯するために―歯科用CTのご案内―
親知らずの抜歯はどの歯科医院でもおこなわれている一般的な治療ですが、生えている位置や方向によってその難易度は大きく異なります。
難しいケースにおいては事前の診査をしっかりおこなわないと、処置に非常に時間がかかってしまうほか、大量出血や術後の麻痺など大きなトラブルを引き起こしかねません。
そこで当院の親知らずの抜歯治療では、歯科用CTによる精密検査を実施しています。通常のレントゲンでは平面(2次元)でしか写せない親知らずの周囲も、歯科用CTでは立体的(3次元)に写しだしていきます。これにより親知らずの生えている方向や位置、血管や神経までの距離などを正確に把握することができ、抜歯をより安全に、よりスピーディーにおこなえるようになります。
「親知らずの抜歯になかなか踏みきれない」「他院で親知らずの抜歯を断られた」など、親知らずについてお悩みのある方では、ぜひ一度当院にてご相談ください。